直管型LED蛍光灯は、従来の蛍光灯に比べて3分の1の電気代。寿命は従来の電球の10倍前後の製品です。
弊社は直管型LED蛍光灯SEIBU-LIGHT MIRAI(セイブ・ライト ミライ)の製造メーカーになります。
SEIBU-LIGHT MIRAI(新製品)(PDF:675KB)
【1】人と地球にやさしい明かり LED
従来の蛍光灯は、電子と水銀をぶつかり合わせた際の紫外線・可視光線か高熱状態において光りますが、LED蛍光灯は、発光ダイオードに電気を通し発光させて明かりを灯すので紫外線や放熱も少なく済みます。人体に有害な水銀を使うことなく、また、1秒間に数百回という放電のチラつきを体に受けることなく、CO2を削減しながら人と地球にやさしく灯すことができています。
【2】省電力
LLEDの大きな特長である省電力。高い発光効率ゆえに、消費電力を通常の蛍光灯の約3分の1以下に抑えることができます。
しかし、通常の蛍光灯(40型)は40ワット前後。LED蛍光灯は13~18ワット前後ですから、消費電力は約1/3になります。カラクリは「安定器」にあります。通常の蛍光灯は光るために5~10ワットの安定器を必要とします。本体40ワット+安定器5~10ワットなので実際の消費電力は45~50ワット。なので、LEDは1/3程度の消費電力が可能となっています。(※通常の蛍光灯は老朽化でワット数が上がっていきます。)
因みに、LED蛍光灯の点灯には、安定器が必要ありませんので、LED蛍光灯を取り付ける際は、安定器を外し直流配線にする工事が必要となります。安定器を外さないと、正しい数字で電気代を削減できませんので、重要な部分です。(※安定器を付けたままLED蛍光灯を使用すると火災の恐れがあります。)
【3】長寿命
LED蛍光灯のもう一つの大きな特長として、LEDチップの40000時間(※)もの長寿命が挙げられます。例えば、1日10時間で365日使用した場合は、1年間で3650時間の寿命を消費します。
10年間ですと36500時間となります。+3500時間で40000時間ですから、この場合10年以上にわたって、使用可能ということになります。
通常の蛍光灯が、電源スイッチをオンオフする毎に約1時間の寿命減が起きることを考えると、4~5倍程度の寿命を有することになります。
これにより、メンテナンスや取り換えの回数を減らせます。沢山の蛍光灯を使用されている方や高い場所で使用されている方に大きなメリットがあります。
しかし、LED蛍光灯のチップが40000時間であっても、電源ドライバの寿命が短かったり、本体回路の寿命が短ければ、それらの寿命が尽きた時点で明かりが切れてしまいます。
LEDチップ、回路、電源、それぞれが長寿に耐えうるLED蛍光灯が望まれます。(※40000時間は、光の強さが70%になるまでの設計寿命です。)
【4】経費削減
省電力と長寿命をあわせることで大幅な経費削減を得ることができます。
SEIBU-LIGHT MIRAIは、下記の図の比率のように、現在の蛍光灯からLED化したとしても、現在の費用の範囲内に経費を収めることができるため、手出しなく経費削減をすることができます。
上記図に加え、40000時間分と、蛍光灯のメンテナンス分の経費削減も行えます。弊社は製造メーカーですから安く提供することが可能です。
ただし、長い間使うことを前提とした経費削減ですから、十分なメーカー保証と確かな寿命の製品を選ぶことが必要だと感じます。弊社の場合、10年保証となっておりますので、安心して使用することができると思います。
【5】低紫外線・低赤外線
紫外線を放つことで光る蛍光灯や、放熱の余波で照る白熱灯に比べると、LED蛍光灯は、圧倒的な紫外線レス・赤外線レスを有しています。
低紫外線のゆえに、虫が寄りつかず、照明焼けが起きにくく、衣料店や販売店においては商品の劣化を大きく防ぐことができます。
また、低赤外線のゆえに、室内温度の上昇を防げます。通常70℃程度の発熱が35℃程度に下がるので、クーラーを強くする必要も減らせます。
【6】安全設計
先に、水銀レスの話を綴りましたが、LED蛍光灯の多くは「軽い素材」と「割れにくい素材」を使用しています。
SEIBU-LIGHT MIRAIの場合は、230gとかなり軽く作ることができています。現在の40型蛍光灯の口金に適した重さは、500g以下です。
また、素材はポリカーボネイトとアルミニュウムなため、地震等で落下した際や破損した際の「大怪我の恐れ」を軽減することができています。
ガラスで作成しているLED蛍光灯もまだまだ存在していますが、安全設計のものは、学校や塾、会議所などの子供や人が多く集まる場所での価値が高まっています。
【7】CO2削減
LED蛍光灯がエコロジーである理由の一つに、CO2の削減があります。
製品により数字はまちまちですが、SEIBU-LIGHT MIRAIの場合約54%の削減率となります。
SEIBU-LIGHT MIRAI1本で樹齢30年のブナの木4本分のCO2削減量と同じになります。
【8】LED蛍光灯のデメリット
特長だけ綴っても良くないと思うので、デメリットについても。
直管型LED蛍光灯の過去の問題点として、「値段=高い」「明るさ=暗い」「光色=青白い」が、よく挙げられてきましたが、だいぶ改善されてきたと感じています。
残る大きな問題は、「寿命(回路と電源)」「照射角度」「演色性」と言ったところ。寿命は前述【3】の確認で対応できますし、照射角度もSEIBU-LIGHT MIRAIは、天井側まで光を届けられるようになりました。
演色性についても、通常の蛍光灯(Ra79)を超え、Ra82を確立致しました。
【9】まとめ
西部通信工業株式会社は、LED蛍光灯を扱うにあたって、長い間使うのだから確かな満足のある良い品を提供したいと考え、直管型LED蛍光灯SEIBU-LIGHT MIRAI(セイブ・ライト ミライ)を発売いたしました。
エコロジーと省電力を考える時代に蛍光灯のCO2削減1/2、蛍光灯の消費電力1/3をお届けいたします。
LED蛍光灯の選び方
このページでは、LED蛍光灯の選び方を紹介いたします。LED蛍光灯は、規格が定まっていないこともあり、良し悪し様々な製品が出回っています。LED蛍光灯を選ぶ際の参考の一つとなれば幸いです。
Q1:器具ごと、配線工事有り、配線工事無し、どちらがおすすめ?
器具ごと購入し取り付ける場合
【メリット】
- 規定ワット数を順守しやすい。
- 安定器分のワット数を消費しなくて済む。
(※器具の中に安定器があるものも存在しますので、確認が必要です。)
【デメリット】
- 器具代と工事費で結構なお値段となるので、経費削減になりづらい。
- 器具内の専用安定器分のワット数が掛かる場合もある。
- メーカー専用口金の場合、修理や取り換え時ができない場合がある。
(※倒産した場合、器具の口金に合う製品が無い等。)
配線工事有りの場合
【メリット】
- 規定ワット数を順守しやすい。
- 安定器分のワット数を消費しなくて済む。
- 蛍光灯の基本の口金を使用するため、修理や取り換えが容易。
【デメリット】
- 最初に配線工事代が掛かる。
- 工事にあたって、電気工事士の資格が必要となるため、個人での取り付けがしづらい。
配線工事無しの場合
【メリット】
- 取り付けが簡単。
- 工事費が不要。
【デメリット】
- 規定のワット数を順守できない。
- 既定の寿命を順守できない。
- 安定器の寿命での工事や取り換えが必要。
- 安定器がショートし火災の恐れがある。
(※器具や安定器は製品外なので火災が起きても保証はしないとのことです。)
それぞれ一長一短がありますが、下記の理由により「工事なしタイプは推奨しません」。
Luzyは「配線工事有り」のタイプです。
また現在審査中の規格にて、近い将来LED蛍光灯の購入が「器具ごと」のみとなる可能性があり、購入費用が増すのではないかと感じています。
Q2:電源内蔵型、電源外付け型、どちらがおすすめ?
寿命を順守しやすく、軽い、電源外付け型をおすすめします。
電源内蔵型の場合、電源ドライバの熱が管内にこもります。LEDチップは熱に弱いので規定の寿命を順守しづらくなります。
また、放熱効率を上げるために管径を太くするので、重量が増し、落下や落下時の危険性が高まります。
Q3:海外産、国内製造、国産の違いは?
海外産、国内製造、国産の製品の差は、価格と品質にダイレクトに出てきます。
海外産は値段が安いですが、大手メーカーさんのホームページにも書いているように規定寿命を満たせるのは9割程度です。
「その製品が規定寿命を満たして、規定の品質を満たして、使用できるのか?」
製品の検査において、日本にはその心が脈々と宿り続けていますが、海外では「保証期間を満たせばいい」と言う考え方が度々あります。
海外産で保証期間の短い製品の購入には注意が必要です。
国内製造とは、部品は海外産で最終的な組み立てが国内ということ。
こちらも部品がしっかりと作られているのかを見る目が海外にあるわけで、製品の保証が短い場合は注意が必要です。
Luzyは、ビス1本に至るまでALL国産の逸品で、長期保証です。その分、決して安すぎはしませんが、こだわりの品質を持っています。
御用命賜れれば嬉しい限りです。
Q4:動作環境温度は重要?
LEDの寿命を確認する上で重要な項目です。 LEDチップは、寒さに強く熱に弱い特徴があります。
なので動作環境温度の上限が高いものを選ぶに越したことはありません。
動作環境温度の上限が高いということは、放熱性が良いということです。
管内を良い温度を保つためにメーカーが苦心している姿を感じます。
動作環境温度の上限が低い場合は注意が必要ですね。
併せて、「直接触ってみてのチェック」や、「メーカー保証期間のチェック」もお忘れなく。
Q5:明るさは重要?
照明は明るければ良いというわけではありません。現在のLED蛍光灯の性能では、明るすぎる場合もあります。
場所に適した明るさを選ぶことも重要だと思います。
明るさの単位で主に使われるものとして全光束(単位:lm)と照度(単位:Lux)がありますが、全光束が2000lm以下は私の眼には暗く感じましたので、避けた方が良いと思います。
照度は、オフィスの場合、直下1mの明るさで、400Luxは必要だと感じます。550Luxを超えると眩しく感じることもあるでしょう。
取付先の高さや広さと相談しながら、適した照度を選ぶことが大事だと思います。
また、照射角度も大事です。照射角度が狭いと照度が高くても暗く感じます。
適した照度と広い照射角度が購入に至る一つの目安となるでしょう。
「実際の製品のチェック」もお忘れなく。